2015年12月24日木曜日

10日目 「ボイラーの自動制御の基礎」

二級ボイラ技士教本 「ボイラーの自動制御の基礎」 P87~125 この章の毎回1~2問程度されています。



問1 中容量以下のボイラーのオンオフ式蒸気圧力調節器において、蒸気圧力を 検出するのに一般的に使用されているものは、次のうちどれか。(H16前期)
1:フロート  2:ベローズ  3:光電管  4:電極棒  5:バイメタル
  2   3   4   5

問2 ボイラーの圧力及び温度の制御器に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19前期)
(1)蒸気圧力調節器は、蒸気圧力の変化によって伸縮するベローズを有する。
(2)オンオフ式蒸気圧力調節器で蒸気圧力を制御する場合は、動作すき間の設定が必要となる。
③蒸気圧力調節器は、垂直、水平に注意し、ボイラー本体に直接取り付ける。
(4)オンオフ式温度調節器(電気式)は、調節器本体、感温体及びこれらを連結する導管から成っている。
(5)オンオフ式温度調節器(電気式)の感温体内の溶液には、通常、トルエン、エーテル、アルコールなどが使用される。

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問3 電気式温度調節器(オンオフ式)に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19後期)
①温度調節器は、調節器本体と感温体及びこれらを連結する導管からなっている。
②感温体には、温度によって抵抗値が変化する電気的特性を有する硫化鉛が使用されている。
③感温体は、ボイラー本体に直接取り付けるか又は保護管を用いて取り付ける。
④感温体の保護管の管内には、シリコングリスなどを挿入して感度を良くする。
⑤オンオフ動作による温度制御には、動作すき間の設定が必要となる。 
  2   3   4   5

問4 ボイラーの自動制御に使用されるフィードバック制御に関し誤っているものはどれか。(H20後期)
①オンオフ動作には、動作すき間の設定が必要である。
②比例動作は、偏差の大きさに比例して操作量を増減するように動作するもので、P動作ともいう。
③ハイ・ロー・オフ動作は、オフセットが現れた場合に、オフセットがなくなるように働く動作である。
④ 積分動作は、制御偏差量に比例した速度で操作量を増減するように動作するもので、I動作ともいう。
⑤ 微分動作は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように働く動作で、D動作ともいう。
  2   3   4   5

問5 ボイラーの圧力制御機器に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H21前期)
① 比例式蒸気圧力調節器は、一般にコントロールモータとの組合せにより、比例動作(P動作)によって蒸気圧力の調節を行う。 ② 比例式蒸気圧力調節器では、動作すき間の設定を行って蒸気圧力を制御する。 ③ オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は、水を満たしたサイホン管を用いてボイラーに取り付ける。 ④ 蒸気圧力制限器には、一般にオンオフ式圧力調節器を使用している。 ⑤ 蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合に、直ちに燃料の供給を遮断する。
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問6 ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品について、誤っているものは次のうちどれか。(H25後期)
①電磁継電器は、電流が流れて吸着片を引きつけることによって作動し、ばねの力で接点が作動以前の状態に戻ることにより復帰する。
②電磁継電器のブレーク接点は、コイルに電流が流れると閉になり、電流が流れないと開となる接点である。
③電磁継電器のブレーク接点を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。
④タイマは、適当な時間遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。
⑤リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置を制御するために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。
  2   3   4   5

問7ボイラーの自動制御における、制御量とそれに対する操作量との組合で間違いはどれか(H24前期)
①制御量=蒸気圧力 操作量=燃料量及び燃焼空気量
②制御量=蒸気温度 操作量=過熱低減器の注水量又は伝熱量
③制御量=ボイラー水位 操作量=蒸気量
④制御量=炉内圧力 操作量=排出ガス量
⑤制御量=空燃比 操作量=燃料量及び燃焼空気量
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問8 ボイラーの水位制御について、誤っているものは次のうちどれか。(H23後期)
①水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものである。
②単要素式制御は、ドラム水位のみ検出し、水位の変化に応じて給水量を調節する方式で、 負荷変動の激しいときは良好な制御ができない。
③2要素式制御は、ドラム水位と蒸気流量を検出し、両者の信号を総合して操作部へ伝える方式である。
④電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が低くなると、正常に作動しなくなる。
⑤熱膨張管式水位調整装置は、金属管の温度の変化による伸縮を利用し、電力などの補助動力
を必要としないので、自力式制御装置といわれている
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問9 燃焼安全装置の火炎検出器に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H21前期)
①硫化カドミウムセルは、イオン化現象を利用したもので、ガス燃焼炎の検出に適している。
②硫化鉛セルは、硫化鉛の抵抗が火炎のフリッカによって変化する電気的特性を利用したもので、主に蒸気噴霧式バーナなどに用いられる。
③整流式光電管は、光電子放出現象を利用したもので、油燃焼炎の検出に適している。
④紫外線光電管は、光電子放出現象を利用したもので、感度が良く、安定していて、炉壁の放射による誤作動もなく、すべての燃料の燃焼炎の検出に用いられる。
⑤フレームロッドは、火炎の導電作用を利用したもので、主にガス燃焼炎の検出に使用され、点火用のガスバーナに多く用いられる。
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問10 燃焼安全装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H20前期)
①燃焼安全装置は、主安全制御器、火炎検出器、燃料遮断弁及び各種の事故を防止するためのインタロックを目的とする制限器から構成されている。
②主安全制御器は、出力リレー、フレームリレー及び安全スイッチの三つの主要部分から成る。
③安全スイッチは、遅延動作形タイマーの一種で、バイメタルタイマ、電子式タイマ、モータータイマなどがある。
④燃焼安全装置は、異常消火時にはバーナへの燃料の供給を直ちに遮断しかつ、障害復旧後は自動的に再起動する機能を有するものである。
⑤軽質燃料油及びガス燃料を使用するボイラーには、燃料を遮断する機構が二重に設けられていることが望ましい。
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答え 10日目 「ボイラーの自動制御の基礎」

解答 「ボイラーの自動制御の基礎」

解答 「ボイラーの自動制御の基礎」


問1②ベローズ


問2③蒸気圧力調節器は、垂直、水平に注意し、ボイラー本体に直接取り付けず水で満たしたサイフォン管に取りつける

問3②火炎検出器には、温度によって抵抗値が変化する電気的特性を有する硫化鉛が使用されている


問4③ハイ・ロー・オフ動作は、ハイ、ロー、オフの3位置による制御である。


問5②オンオフ式蒸気圧力調節器では、動作すき間の設定を行って蒸気圧力を制御する。


問6②電磁継電器のブレーク接点は、コイルに電流が流れると開になり、電流が流れない
  と閉となる。


問7③制御量=ボイラー水位 操作量=給水量


問8④電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正
  常に作動しなくなる。


問9①硫化カドミウムセルは、ガス燃焼炎の検出に適していない


問10④燃焼安全装置は、異常消火時にはバーナへの燃料の供給を直ちに遮断しかつ、障害復旧後は自動的に再起動できない機能を有するものである。


2015年12月22日火曜日

9日目 「給水系統装置、吹出し装置、温水暖房用ボイラーの附属品

二級ボイラ技士教本 「給水系統装置、吹出し装置、附属設備、温水暖房用ボイラーの附属品、」 P69~50 この章の「給水系統」や「吹出し」に関する問題の出題頻度が高いです。



問1 ボイラーに吹出し装置を設ける目的として、正しいものは次のうちどれか。(H16前期)
1:ボイラー水の不純物の濃度を下げるため
2:ボイラーの内部を点検するため
3:プライミングを抑制するため
4:蒸気圧力を下げるため
5:ボイラー水の膨張分を逃がすため
  2   3   4   5

問2給水系統装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(H17前期)
①遠心ポンプは案内羽根を有するディフューザポンプと案内羽根を有しない渦巻ポンプに分類される。
②高圧のボイラーには、多段ディフューザポンプが用いられる。
③給水弁には、アングル弁又は玉形弁が用いられる。
④給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取付ける場合には給水逆止め弁をボイラーに近い側に取り付ける。
⑤給水内管は、ボイラーの胴又はドラム内の広い範囲に給水を分布させるもので、  安全低水面よりやや下方に取り付ける。

  2   3   4   5

問3 温水循環装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H18前期)
①温水暖房ボイラーでは、一般には温水循環ポンプを用いて強制循環方式とすることが多い。
②温水循環ポンプは、配管内に設けられ、普通は渦巻ポンプ又は軸流ポンプが用いられる。
③凝縮水給水ポンプは、重力還水式の蒸気暖房ボイラーに用いられる。
④真空給水ポンプは、温水暖房ボイラーの循環ポンプとして広く用いられる。
⑤真空給水ポンプは、一般に真空ポンプと給水ポンプとを受水槽とともに一体化して、それぞれのモータによって駆動される。 
  2   3   4   5

問4 吹出し(ブロー)装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H18後期)
①ボイラー水の不純物の濃度を下げ、かつ、ボイラー内の沈殿物を排出するための装置である。
②吹出し弁は、スラッジなどによる故障を避けるため、仕切弁又はY形弁が用いられる。 ③小容量の低圧ボイラーでは、吹出し弁の代りにコックを用いることが多い。
④大型及び高圧ボイラーでは、2個の吹出し弁を設け、ボイラーに近い方に漸開弁を、遠い方に急開弁を取り付ける。
⑤連続運転するボイラーでは、ボイラー水の濃度を一定に保つように調節弁によって吹出し量を加減し、少量ずつ連続的に吹き出す連続吹出し装置が用いられる。
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問5 ボイラーの給水系統装置に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19後期)
①ディフューザポンプは、羽根車の外周に案内羽根がないので高圧が得にくく低圧のボイラーに使用される。
②ボイラー又はエコノマイザの入口には、給水弁と給水逆止め弁を備える。
③給水弁にはアングル弁又は玉形弁が用いられ、給水逆止め弁にはスイング式又はリフト式が用いられる。
④給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取り付ける場合には、給水弁をボイラーに近い側に取り付ける。
⑤給水内管は、一般に長い鋼管に設けられた小さな多数の穴から、給水をボイラーの 胴又はドラム内の広い範囲に分布させるもので、安全低水面よりやや下方に取り付ける。
⑤長い主蒸気管の配置に当たっては、温度の変化による伸縮を自由にするため、湾曲形、ベローズ形、すべり形などの伸縮継手を設ける。
  2   3   4   5

問6 温水ボイラーに使用されない附属品は、次のうちどれか。(H20前期)
① 水高計
② 温度計
③ 逃がし管
④ 験水コック
⑤ 逃がし弁 
  2   3   4   5

問7 ボイラの給水系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。(H23後期)
①ボイラに給水するポンプは、主に遠心ポンプが使用される。
②渦巻ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根がなく、一般に低圧のボイラに使用される。
③インゼクタは、空気の噴射力を利用して給水する装置で圧力の高いボイラに使用される。
④給水弁にはアングル弁又は玉形弁が、給水逆止め弁にはスイング式又はリフト式の弁が使用される。
⑤給水弁と給水逆止め弁をボイラに取り付ける場合には、給水弁をボイラに近い側に取り付ける。
  2   3   4   5

問8 ボイラーにエコノマイザを設置した場合の得失として、誤っているものは次のうちどれか。(H25前期)
①通風抵抗が多少増加する。
②炉内伝熱管の熱吸収量が多くなる。
③ボイラーへの給水温度が上昇する。
④ボイラー効率が上昇する。
⑤燃料の性状によって低温腐食を起こすことがある。
  2   3   4   5

問9 ボイラに空気予熱器を設置した場合の特徴として誤っているものは次のうちどれか(H23前期)
①ボイラの効率が上昇する
②燃焼状態が良好になる
③燃焼室内温度が上昇し炉内伝熱管の熱吸収量が多くなる
④水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である
⑤乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる

  2   3   4   5

問10 ボイラーの附属品及び附属装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。(H17後期)
①エコノマイザは、煙道ガスの余熱を利用して燃焼に用いる空気を予熱する装置である。
②スートブロワは、煙道ガスを利用して、ボイラー伝熱面のすすを自動的に取り払う装置である。
③インゼクタは、空気の噴射力を利用して給水するものである。
④凝縮水給水ポンプは、重力還水式の蒸気暖房装置に用いられるポンプである。
⑤蒸気トラップは、配管中にたまった懸濁物を取り除く装置である。
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答え 9日目 「給水系統装置、吹出し装置、温水暖房用ボイラーの附属品」

答え9日目 「給水系統装置、吹出し装置、温水暖房用ボイラーの附属品

問1①が正しい。

問2④給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取付ける場合には給水逆止め弁をポンプに近い側に取り付ける。

問3④真空給水ポンプは、蒸気暖房装置(蒸気ボイラー)の循環ポンプとして広く用いられる。

問4④大型及び高圧ボイラーでは、2個の吹出し弁を設け、ボイラーに近い方に急開弁を、遠い方に漸開弁を取り付ける。

問5①うず巻きポンプは、羽根車の外周に案内羽根がないので高圧が得にくく低圧のボイラーに使用される。

問6④ 験水コック
問7③インゼクタは、空気の噴射力を利用して給水する装置で圧力の低いボイラに使用される。

問8②炉内伝熱管の熱吸収量が多くなることはない。
問9⑤乾き度の高い飽和蒸気を得ることができない。
問10②スートブロワは、煙道ガスを利用して、ボイラー伝熱面のすすを自動的に取り払う装置である。

2015年12月21日月曜日

解答 附属品(安全装置・送気系統装置)

8日目 解答 附属品(安全装置・送気系統装置)



問1⑤安全弁軸心から安全弁の排気管中心までの距離は、なるべく小さくする。


問2③揚程式安全弁は、弁座流路面積で吹出し面積が決められる。


問3④揚程式安全弁は、吹出し時の蒸気流路面積の中でカーテン面積が最小となる安全弁でる。


問4⑤全量式安全弁の吹出し面積は、のど部の面積で決められる。


問5①主蒸気弁に用いられる玉形弁は、蒸気の流れが弁体内部でS字形になるため、抵抗が大き
    い。

問6②過熱器は、乾き度の高い飽和蒸気を得るため、ボイラ胴又はドラムの外にある装置である。


問7②玉形弁は、蒸気の流れが弁内でS字形になり抵抗が大きいが、主蒸気弁に使用される


問8④主蒸気弁に用いられるアングル弁は、蒸気入口と出口が直角になったもので、高圧用であ
   るが全開時の抵抗が大きい。


問9⑤減圧弁は、1次側の蒸気圧力及び蒸気流量にかかわらず2次側の蒸気圧力をほぼ一定
   に保つ。


問10⑤が正しい

8日目 附属品(安全装置・送気系統装置)

二級ボイラ技士教本 「安全装置、送気系統装置」 P39~50 この章の「安全弁」や「主蒸気管、蒸気弁」に関する問題は、毎回出題されており出題頻度が高いです。



問1 ばね安全弁に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(H16前)
①弁棒は、ばねの力で押し下げられ、弁体は弁座に密着している。
②弁体が弁座から上がる距離を揚程(リフト)という。
③揚程式は、弁座流路面積が最小となる安全弁である。
④全量式は、弁座流路面積がのど部の面積より十分大きなものとなるようなリフトが得られる安全弁である。
⑤安全弁軸心から安全弁の排気管中心までの距離は、なるべく大きくする。

  2   3   4   5

問2ボイラーのばね安全弁及び安全弁の排気管について、誤っているものは次のうちどれか。(H25後)
①安全弁の吹出し圧力は、調整ボルトにより、ばねが弁体を弁座に押し付ける力を変えることによって調整する。
②安全弁には、揚程式と全量式がある。
③揚程式安全弁は、のど部面積で吹出し面積が決められる。
④安全弁軸心から安全弁の排気管中心までの距離は、できるだけ短くする。
⑤安全弁の取付管台の内径は、安全弁入口径と同径以上とする。
  2   3   4   5

問3 ばね安全弁に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H18後)
①弁棒はばねの力で押し下げられ、弁体は弁座に密着している。
②弁体が弁座から上がる距離を揚程(リフト)という。
③ばね安全弁には、揚程式と全量式とがある。
④全量式安全弁は、吹出し時の蒸気流路面積の中でカーテン面積が最小となる安全弁でる。
⑤吹出し圧力はばねの調整ボルトによってばねが弁座を押付ける力を変えることによって調整する。  
  2   3   4   5

問4ばね安全弁に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H20後)
①ばね安全弁は、蒸気圧力が設定圧力に達すると自動的に弁が開いて蒸気を吹き出し、蒸気圧力が下がると弁が閉じる。
②吹出し圧力は、ばねの調整ボルトにより、ばねが弁座を押し付ける力を変えることによって調整する。
③吹下がりとは、安全弁の吹出し圧力又は吹始め圧力と吹止まり圧力との差である。
④ばね安全弁は、リフト形式によって揚程式と全量式に区分される。
⑤全量式安全弁の吹出し面積は、弁座流路面積で決められる。
  1   2   3   4   5

問5 ボイラーの送気系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。(H26後期)
①主蒸気弁に用いられる仕切弁は、蒸気の流れが弁体内部でS字形になるため、抵抗が大きい。
②減圧弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいとき又は使用箇所での蒸気圧力を一定に保つときに設けられる。
③気水分離器は、蒸気と水滴を分離するため、胴又はドラム内に設けられる。
④蒸気トラップは、蒸気の使用設備内にたまったドレンを自動的に排出する装置である。
⑤長い主蒸気管の配置に当たっては、温度の変化による伸縮を自由にするため、湾曲形、ベローズ形、すべり形などの伸縮継手を設ける。
  2   3   4   5

問6 ボイラの送気系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。(H22後期)
①長い主蒸気管には、温度の変化による伸縮を自由にするため、エキスパンションジョイントを設ける。
②過熱器は、乾き度の高い飽和蒸気を得るため、ボイラ胴又はドラム内に設けられる装置である。
③蒸気トラップは、蒸気の使用設備中にたまったドレンを自動的に排出する装置である。
④減圧装置は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいとき又は使用箇所での蒸気圧力を一定に保つときに用いられる装置である。
⑤沸水防止管は、気水分離器の一種で、ボイラ胴又はドラム内に設けられる装置である。 
  2   3   4   5

問7 主蒸気弁に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(H17後期)
①主蒸気弁は、ボイラーの蒸気取出し口又は過熱器の蒸気出口に取り付ける弁である。
②玉形弁は、蒸気の流れが弁内でS字形になり抵抗が大きいため、主蒸気弁には用いられない。
③仕切弁は、蒸気が直線状に流れ抵抗は非常に小さい。
④アングル弁は、蒸気の入口と出口の方向が直角になっている。
⑤2基以上のボイラーが蒸気出口で同一管系に連絡している場合には、主蒸気弁の後に蒸気逆止め弁を設ける。
  2   3   4   5

問8 ボイラーの送気系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。(H25後期)
①長い主蒸気管の配置に当たっては、温度の変化による伸縮を自由にするため、湾曲形、ベローズ形、すべり形などの伸縮継手を設ける。
②送気の開始又は停止を行うため、ボイラーの蒸気取出し口又は過熱器の蒸気出口に主蒸気弁を取り付ける。
③2基以上のボイラーが蒸気出口で同一管系に連絡している場合は、主蒸気弁の後に蒸気逆止め弁を設ける。
④主蒸気弁に用いられる仕切弁は、蒸気入口と出口が直角になったもので、高圧用であるが全開時の抵抗が大きい。
⑤メカニカルの蒸気トラップは、ドレンの存在が直接トラップ弁を駆動するので、作動が迅速確実で信頼性が高い。
  2   3   4   5

問9ボイラーの送気系統装置について、誤っているものは次のうちどれか。(H24前期)
①主蒸気弁には、アングル弁、玉形弁又は仕切弁などが用いられる。
②2基以上のボイラーが蒸気出口で同一管系に連絡している場合には、主蒸気弁の後に蒸気逆止め弁を設ける。
③低圧ボイラーの胴又はドラム内には、蒸気と水滴を分離するため沸水防止管を設ける。
④バケット式蒸気トラップは、蒸気とドレンの密度差を利用して蒸気を使用している設備内にたまったドレンを自動的に排出する。
⑤バイパス弁は、1次側の蒸気圧力及び蒸気流量にかかわらず2次側の蒸気圧力をほぼ一定に保つ。

  2   3   4   5

問10 ボイラー胴又はドラム内に沸水防止管を設ける理由として、正しいものは次のうちどれか。
①蒸気圧力の急激な低下を防止するため
②蒸気を水面の一定のところから取り出すため
③蒸気使用箇所での蒸気圧力を一定に保つため
④ボイラー内への給水を一定量に保つため
⑤水滴の混入しない蒸気を取り出すため
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答え 8日目 (安全装置、送気系統装置)

2015年12月17日木曜日

7日目 附属品(圧力計、水面測定装置、通風計)

二級ボイラ技士教本 「ボイラー各部の構造と強さ」 P39~50 この章からは「長手継手、周継手の応力」や「ガゼットステー」、「炉筒の種類と応力」が出題される傾向が大きいようです。



問1 ボイラーに使用されるU字管式通風計の読み方(下図の矢印の長さ)として、正しいもの は次のうちどれか。なお点線の位置は標準大気圧のときの基準面とする。H16前期


  2   3   4   5

問2ボイラーに使用する計測器について、誤っているものは次のうちどれか。H24後期
1:ブルドン管圧力計は、断面がへん平な管を円弧状に曲げたブルドン管に圧力が作用すると、その圧力に応じて円弧が広がることを利用している。
2:差圧式流量計は、流路にオリフィスなどの絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用している。
3:容積式流量計は、だ円形のケーシングの中でだ円形歯車を2個組み合わせて回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用している。
4:ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面より上方になるように取り付ける。
5:U字管式通風計は、計測する場所の空気又はガスの圧力を大気の圧力と比較して、その差を水柱で計る。
  2   3   4   5

問3 ガラス水面計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。H16後
①蒸気ボイラーには、原則として2個以上の水面計を見やすい位置に取り付ける。
②水面計は、ガラス管の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
③水面計は、ボイラー本体又は蒸気ドラムに直接取り付けるか、あるいは水柱管を設けこれに取り付ける。
④丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
⑤水面計のコックは、ハンドルが管軸と同一方向になった場合に開くようになっている。
  2   3   4   5

問4 二色水面計で見える色の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。H18後
(蒸気部)  (水部)
①赤     緑
②黒     銀
③白     黒
④赤     白
⑤銀     黒
 
  2   3   4   5

問5 ガラス水面計に関し、次のうち誤っているものはどれか。H19前
①丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPaを超えるボイラーに用いられる。
②貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
③平形反射式水面計は、水のある部分は光線が通って黒色に見え、蒸気のある部分は反射されて白色に光って見える。
④水面計は、ガラス管の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
⑤水面計は、ボイラー本体又は蒸気ドラムに直接取り付けるか、あるいは水柱管を設けこれに取り付ける。

  2   3   4   5

問6 ボイラーに使用される計測器に関する次のAからEまでの記述について正しい組合せはどれか。H19後期
A、圧力計のブルドン管の断面は、真円形に作られている。
B、胴と圧力計の間に水を入れたサイホン管を取付けブルドン管に蒸気が直接入らないようにする。
C、平形反射式水面計は、水部は銀色に光って見え、蒸気部は黒色に見える。
D、差圧式流量計は、オリフィスなどの絞りの入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生ずることを利用している。
E、容積式流量計は、だ円形のケーシングの中にだ円形歯車を2個組み合わせたもので、流量が歯車の回転数の二乗に比例することを利用している。
①:A、B
②:A、D
③:B、D
④:B、E
⑤:C、E
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問7 ボイラーに使用される計測器に関し、次のうち誤っているものはどれか。H20後期
①ブルドン管圧力計は、円弧状に曲げた断面が真円形のブルドン管に圧力が加わると円弧が広がり、管の先の扇形歯車によって指針が動く。
②ブルドン管圧力計と胴の間にサイホン管などを取り付け、その中に水を入れてブルドン管に蒸気が直接入らないようにする。
③平形反射式水面計は、ガラスの前面から見ると水部は黒色に見え、蒸気部は白色に光って見える。
④差圧式流量計は、流路にオリフィスなどの絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生ずることを利用している。
⑤容積式流量計は、だ円形のケーシングの中にだ円形歯車を2個組み合わせたもので、流量が歯車の回転数に比例することを利用している。
  2   3   4   5

問8 圧力計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。H17前
①一般には、ブルドン管式の圧力計が使用される。
②ブルドン管は、扁平な管を円弧状に曲げ、その一端を固定し他端を閉じ、その先に扇形歯車をかみ合わせたものである。
③圧力計と胴との間には、水を入れたサイホン管などを取り付ける。
④圧力計は、胴又は蒸気ドラムの一番高い位置に取り付けるのが原則である。
⑤圧力計のコックは、ハンドルが管軸と同一方向になった場合に閉じるようになっている。

  2   3   4   5

問9 ボイラーに用いられるブルドン管圧力計について、誤っているものは次のうちどれか。H21後期
①ブルドン管は、円弧状に曲げた扁平(へんぺい)な管で、圧力が加わると円弧が広がり、管の先に取り付けた扇形歯車によって指針が動く。
②圧力計の取付けには、ブルドン管に直接蒸気が入らないように水を入れたサイホン管などを用いる。
③圧力計は、原則として、胴又は蒸気ドラムの一番高い位置に取り付ける。
④圧力計のコックは、ハンドルを蒸気管軸と同一方向になった場合に開くようにする。
⑤圧力計に表れる圧力は、絶対圧力で、その値に大気圧を加えた値をゲージ圧力という。

  2   3   4   5

問10 ボイラーの水面計について、誤っているものは次のうちどれか。H21後期
①貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
②ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
③水面計は、ボイラー本体又は蒸気ドラムに直接取り付けるか、あるいは水柱管を設けこれに取り付ける。
④丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力10MPa以下のボイラーに用いられる。
⑤平形反射式水面計は、光の通過と反射の作用によって蒸気部は反射されて白色に光って見え、水部は光線が通って黒色に見える。
 
  2   3   4   5

答え 7日目 附属品(圧力計、水面測定装置、通風計)

2015年12月16日水曜日

解答 ボイラー各部の構造と強さ

解答 ボイラー各部の構造と強さ


問1 ②
問2 ④
問3 ②
問4 ③
問5 ③
問6 ④
問7 ①
問8 ③
問9 ⑤
問10 ②

2015年12月15日火曜日

6日目 ボイラー各部の構造と強さ

二級ボイラ技士教本 「ボイラー各部の構造と強さ」 P39~50 この章からは「長手継手、周継手の応力」や「ガゼットステー」、「炉筒の種類と応力」が出題される傾向が大きいようです。



問1 炉筒に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H18前期)
①炉筒は、燃焼ガスによって加熱されると鏡板によって拘束されているため、炉筒板内部には圧縮応力が生ずる。
②ガセットステーを取り付ける場合には、鏡板のブリージングスペースに設ける。
③波形炉筒の波形には、モリソン形、フォックス形及びブラウン形がある。
④波形炉筒は、平形炉筒に比べ外圧に対し強度が大きい。
⑤平形炉筒の伸縮継手の多くは各節の接合部に設けられ、波形部高さが高いほど強め輪としての強さが増す。
  2   3   4   5

問2 炉筒煙管ボイラー各部の構造に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H18後期)
①円筒形の胴は、同種、同厚の材料において他の形状の胴よりも大きな強度を得ることができる。
②ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるものである。
③管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。
④胴の周継手の強さは、長手継手の強さの2倍以上としなければならない。
⑤波形炉筒は、平形炉筒に比べ熱による伸縮が自由である。
  2   3   4   5

問3 ボイラーに用いられるステーについて、誤っているものは次のうちどれか。(H23後期)
①ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、通常、溶接によって取り付ける。 ②ガセットステーは、熱応力を緩和するため、鏡板のブリージングスペースに取り付ける。 ③管ステーは、煙管よりも厚肉の鋼管を管板に溶接によって取り付けるか又はねじ込みによって取り付ける。 ④管ステーを溶接によって取り付ける場合には、溶接を行う前に軽くころ広げをする。 ⑤管ステーを火炎に触れる部分に取り付ける場合には、端部を縁曲げしなければならない。
  2   3   4   5

問4 ボイラーに使用される次の管類のうち、伝熱管に分類されないものはどれか。(H25後期)
1:煙管 2:水管 3:蒸気管 4:過熱管 5:エコノマイザ管

  2   3   4   5

問5 ボイラー各部の構造と強さに関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19前期)
①胴又はドラムの継手には、長手方向及び周方向の2種類がある。
②ボイラーの胴板には、内部の圧力によって引張応力が発生する。
③周継手の強さは、長手継手の強さの2倍以上必要である。
④皿形鏡板は、球面殻部、環状殻部及び円筒殻部から成っている。
⑤平鏡板は、内部の圧力によって曲げ応力が生じるので、圧力の高いものはステーによって補強する必要がある。
  2   3   4   5

問6 胴及びドラムに関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19年後期)
①胴及びドラムが円筒形になっているのは、同種、同厚の材料に対し大きな強度を得ることができるからである。
②胴板には、内部の蒸気圧力によって引張応力が発生する。
③胴板に生じる応力には、周方向の応力及び軸方向の応力がある。
④周継手の強さは、長手継手に求められる強さの2倍以上必要である。
⑤胴板の溶接、胴板と鏡板との溶接などの重要な継手は、突合せ両側溶接を行うことが原則である。

  2   3   4   5

問7 次の文中の[  ]内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。(H26後期)
「炉筒煙管ボイラーの管ステーは、[ A ]よりも肉厚の鋼管を[ B ]に溶接によって取り付けるか、 又はその鋼管の両端にねじを切り、これを[ B ]に設けたねじ穴にねじ込んで取り付ける。」 ① A=煙管 B=管板
② A=煙管 B=胴板
③ A=管板 B=煙管
④ A=胴板 B=煙管
⑤ A=胴板 B=管板

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問8 鏡板及び管板に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19年後期)
①同一材料、同一寸法の場合、半だ円体形鏡板は、皿形鏡板より強度が大きい。
②皿形鏡板は、球面殻部、環状殻部及び円筒殻部からなっている。
③皿形鏡板の球面殻部は、すみの丸みをなす部分である。
④平鏡板には、内部の蒸気圧力によって曲げ応力が生ずる。
⑤管板には、管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。

  2   3   4   5

問9 炉筒煙管ボイラの火炎に触れる管ステーの端部を縁曲げする理由で正しいのはどれか(H21前期)
①ころ広げを強化するため
②燃焼ガスを通りやすくするため
③水漏れを防ぐため
④管板を補強するため
⑤焼損を防ぐため

  2   3   4   5

問10 ボイラ各部の構造と強さについて誤っているものは次のうちどれか(H23前期)
①ボイラの胴板には内部の圧力によって周方向及び軸方向に引張応力が生じる
②胴の長手継手の強さは胴の周継手に求められる強さの1/2以上あればよい
③平鏡板は内部の圧力によって曲げ応力が生じるので圧力の高いものはステーによって補強する
④ガセットステーを取り付ける場合には鏡板との取付部の下端と炉筒との間にブリージングスペースを設ける
⑤炉筒は鏡板で拘束されているため燃焼ガスによって加熱されると炉筒板に圧縮応力が生じる

  2   3   4   5

答え 6日目 ボイラー各部の構造と強さ

2015年12月13日日曜日

5日目 「鋳鉄製ボイラー」 ハートフォード返り管に取付ける 主題頻度「高」

二級ボイラ技士教本 「鋳鉄製ボイラー」 P30~34 この章は主題頻度高いです。毎年のように出題されています。必ずおさえてください。



問1 暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーにハートフォード式連結法により返り管を取り付ける目的はどれか。(H24前期出題)
①蒸気圧力の異常な昇圧を防止する。
②湿り蒸気を乾き度の高い飽和蒸気とする。
③不純物のボイラーへの混入を防止する。
④低水位事故を防止する。
⑤燃焼効率を向上させる。
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問2 鋳鉄製ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。(H18後期出題)
①組立て、解体、搬入に便利である。
②セクションの増減によって能力を大きくしたり、小さくしたりすることができる。
③ウェットボトム形は、伝熱面積を増加させるためにボイラー底部にも水を循環させる構造である。
④鋼製ボイラーに比較して腐食に弱い。
⑤鋳鉄製であるため強度が弱く、高圧及び大容量には適さない。
  2   3   4   5
 
問3 鋳鉄製ボイラーに関し、次のうち正しいものはどれか。(H19前期出題)
①蒸気ボイラーのときの使用圧力は0.5MPaまでと制限されている。 ②セクションの数は最大20程度で、それぞれ水面の位置でニップルにより結合されている。 ③復水を循環使用するのは、ボイラー水の温度上昇を防止するためである。 ④鋼製ボイラーに比べ、熱による不同膨張に弱い。 ⑤鋼製ボイラーに比べ、腐食に弱い。
  2   3   4   5

問4 鋳鉄製蒸気ボイラについて誤っているものは次のうちどれか(H23前期出題)
①各セクションは蒸気部連絡口及び水部連絡口の穴の部分にこう配のついたニップルをはめて結合される
②ウエットボトム形は伝熱面積を増加させるためボイラ底部にも水を循環させる構造となっている
③暖房用ボイラでは返り管を備え原則として復水を循環使用する
④給水管はハートフォード式連結法によって安全低水面の位置でボイラに直接取り付けられる
⑤鋼製ボイラに比べて強度が弱く熱の不同膨張によって割れを生じやすいが腐食に強い
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問5 鋳鉄製ボイラーの特徴として、誤っているものは次のうちどれか。(H21前期出題)
①セクションの増減によって能力を大きくしたり、小さくしたりすることができる。
②鋳鉄製であるため強度が弱く、高圧及び大容量には適さない。
③鋳鉄製であるため加圧燃焼方式は採用できない。
④鋼製ボイラーに比べ腐食に強い。
⑤伝熱面積を増加させるために、ウエットボトム形のものが作られている。
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答え 5日目 鋳鉄製ボイラー

解答 「鋳鉄製ボイラー」 出題頻度「高」

解答 「鋳鉄製ボイラー」


問1④

問2④鋼製ボイラーに比較して腐食に強い。

問3④

問4④給水管はハートフォード式連結法によって安全低水面の位置で返り管に取り付けられる

問5③鋳鉄製で加圧燃焼方式は採用される。

2015年12月12日土曜日

4日目 水管ボイラー

二級ボイラ技士教本 「水管ボイラ」 P21~29 この章からは「水管ボイラーの特徴」や「貫流ボイラーの特徴」が出題される傾向が大きです。



問1水管ボイラの特徴に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。(H17前期出題)
①ボイラ水の流動方式によって自然循環式、強制循環式及び貫流式に分類される。
②伝熱面積当たりの保有水量が少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。
③伝熱面積を大きくとれるので、一般に熱効率を高くできる。
④負荷の急激な変動に際して水位の変動が少ない。
⑤種々の燃料及び燃焼方式に適応できる。
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問2 水管ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19後期出題)
①ボイラー水の流動方式によって自然循環式、強制循環式及び貫流式の三つに分類される。
②自然循環式の場合、高圧になるほど蒸気と水との密度差が大きくなるため水の循環力が強くなる。
③貫流式の場合、細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水が必要である。
④燃焼室を自由な大きさにできるので、燃焼状態がよく、種々の燃料及び燃焼方式に適応できる。
⑤高圧大容量ボイラーには、炉壁全面を水冷壁とし接触伝熱面が少ない放射形ボイラーが多く用いられる。
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問3水管ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。(H23後期出題)
①自然循環式水管ボイラは高圧になるほど蒸気と水との密度差が小さくなるためボイラ水の循環力が弱くなる
②強制循環式水管ボイラーは、ボイラー水の循環系路中にポンプを設け、強制的にボイラー水の循環を行わせる形式である。
③曲管式水管ボイラーは、一般に水冷壁と上下ドラムを連絡する水管群を組み合せた形式である。
④放射形ボイラーは、熱効率が高くなるため、超臨界圧力用ボイラーに多く用いられる。
⑤貫流ボイラーは、管系だけから構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを要しないので、高圧ボイラーに適している。
  2   3   4   5

問4 貫流ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。(H18後期出題)
①管系だけから構成されているため、高圧ボイラーには適さない。
②負荷の変動によって圧力変動を生じやすいので、応答の速い給水量及び燃料量の自動制御装置を必要とする。
③細い管内で給水の全部あるいはほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用しなければならない。
④管を自由に配置できるので、全体をコンパクトな構造にすることができる。
⑤伝熱面積当たりの保有水量が著しく少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。
  2   3   4   5

問5 貫流ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19前期出題)
①管系だけから構成され、蒸気ドラム及び水ドラムを要しない。
②給水ポンプによって管系の一端から押し込まれた水が、エコノマイザ、蒸発部、過熱部を順次貫流して、他端から蒸気となって取り出される。
③細い管内で給水の全部あるいはほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った給水を使用する。
④丸ボイラーに比べて負荷の変動による圧力及び水位の変動が少ない。
⑤圧力が水の臨界圧力を超える超臨界圧力のボイラーには、すべて貫流式が採用される。
  2   3   4   5

答え 4日目 水管ボイラ

解答 水管ボイラー

解答  水管ボイラー


水管ボイラ

問1 ④水位の変動が大きい

問2 ②高圧になるほど蒸気と水との密度差が小さくなるため水の循環力が弱くなる

問3 ④放射形ボイラーは、高圧大容量ボイラーに多く用いられる。

問4 ①管系だけから構成されているため、高圧ボイラーに適する。

問5 ④丸ボイラーに比べて負荷の変動による圧力及び水位の変動が大きい。

2015年12月10日木曜日

解答 丸ボイラ

解答  丸ボイラの構成


丸ボイラ
 問1 ②
 問2 ③
 問3 ③
 問4 ④
 問5 ②

3日目 丸ボイラ

二級ボイラ技士教本 「丸ボイラ」 P15~20 この章からは「炉筒煙管ボイラーの特徴」や「丸ボイラーと水管ボイラーの比較」が出題される傾向が大きです。



問1 炉筒煙管ボイラーに関する記述のうち、誤っているものはどれか。</b>(H17後期出題)<br />
①すべての組立てを製造工場で行い、パッケージ形式としたものが多い。
②外だき式ボイラーのため、戻り燃焼方式は採用できない。
③自動発停及び自動制御装置を設け、自動化されたものが多く製作されている。
④加圧燃焼方式を採用し、燃焼室熱負荷を高くして、燃焼効率を上げているものもある。
⑤煙管に伝熱効果の大きい特殊管(スパイラル管)を採用したものがある。
  2   3   4   5

問2 炉筒煙管ボイラーの特徴について、誤っているものは次のうちどれか。</b>(H21後期出題)<br />
①一般に径の大きい波形炉筒及び煙管群を組み合わせた内だき式ボイラーである。
②煙管ボイラーに比べてボイラー効率がよく85~90%に及ぶものがある。
③水管ボイラーに比べて伝熱面積当たりの保有水量が少ないので、起動から所要蒸気を発生するまでの時間が短い。
④煙管には伝熱効果の大きい特殊管(スパイラル管)を採用したものがある。
⑤戻り燃焼方式を採用して、燃焼効率を高めているものがある。
  2   3   4   5

問3 丸ボイラーと比較した水管ボイラーの特徴として、誤っているものは次のうちどれか。</b>(H24後期出題)<br />
①構造上、低圧小容量用から高圧大容量用に適する。
②伝熱面積を大きくできるので、一般に熱効率が高い。
③伝熱面積当たりの保有水量が大きいので、起動から所要蒸気発生までの時間が長い。
④負荷変動によって圧力及び水位が変動しやすい。
⑤給水及びボイラー水の処理に注意を要し、高圧ボイラーでは厳密な水管理を行う必要がある。
  2   3   4   5

問4 丸ボイラーと比較した水管ボイラーの特徴として、誤っているものは次のうちどれか。</b>(H25後期出題)<br />
①構造上、低圧小容量用から高圧大容量用に適する。
②燃焼室を自由な大きさに作れるので、種々の燃料及び燃焼方式に適応できる。
③伝熱面積当たりの保有水量が小さいので、起動から所要蒸気発生までの時間が短い。
④負荷変動による圧力変動及び水位変動が小さい。
⑤給水及びボイラー水の処理に注意を要し、高圧ボイラーでは厳密な水管理を行う必要がある。

  2   3   4   5

問5 炉筒煙管ボイラーに関し、次のうち誤っているものはどれか。</b>(H19後期出題)<br />
①コンパクトな形状で、据付けにれんが積みを必要としないので、パッケージ形式としたものが多い。
②伝熱面積当たりの保有水量が少ないので負荷変動によって圧力及び水位が変動しやすい。
③他の丸ボイラーと比べて、一般に内部の清掃が困難なので、良質の給水を必要とする。
④戻り燃焼方式を採用して燃焼効率を高めたものがある。
⑤煙管ボイラーに比べて効率がよく、85~90%に及ぶものがある。
  2   3   4   5

答え 3日目 丸ボイラ

2015年12月9日水曜日

解答 ボイラの構成

ボイラーの構成
 問1⑤
 問2④
 問3①
 問4③
 問5④

2日目 ボイラーの構成

二級ボイラ技士教本 「ボイラの構成」 P11~14 この章からは1問出題されています。ただし毎回は出題されていないようです。



問1 ボイラーの構造に関し、次のうち誤っているものはどれか。 (H18後期出題)
①火炉は、燃料を燃焼し熱を発生する部分で、燃焼装置及び燃焼室からなっている。
②燃焼装置は、燃料の種類によって異なり、液体燃料、気体燃料及び微粉炭にはバーナが、一般固体燃料には火格子などが用いられる。
③燃焼室は、燃料の燃焼において、発生する可燃ガスと空気との混合接触を良好にして完全燃焼を行わせる部分である。
④燃焼室内を大気圧以上にしてボイラーを運転する加圧燃焼方式が、一般化されている。
⑤燃焼室に直面している伝熱面は接触伝熱面といわれ、燃焼室を出た高温ガス通路に配置される伝熱面は放射伝熱面といわれる。
  2   3   4   5

問2 ボイラーの容量及び効率に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H19前期出題)
①蒸気ボイラーの容量(能力)は最大連続負荷の状態で1時間に発生する蒸発量(kg/h又はt/h)で示される。
②蒸気の発生に要する熱量は、蒸気の圧力、温度及び給水の温度によって異なる。
③換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるのに要した熱量を基準状態の熱量に換算して求めたものである。
④換算蒸発量Geは、Gを実際蒸発量(kg/h)、h1、h2をそれぞれ給水及び発生蒸気の比エンタルピ(kJ/kg)とすると次の式で求められる。
Ge = G(h1+h2) / 2257  (kg/h)
⑤ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいう。
  2   3   4   5

問3 ボイラーの概要に関し、次のうち誤っているものはどれか。(H20前期出題)
①燃焼室に直面している伝熱面は、対流伝熱面といわれる。
②燃焼室を出た高温ガス通路に配置される伝熱面は接触伝熱面といわれる。
③蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で1時間に発生する蒸発量[kg/h又はt/h]で示される。
④蒸気の発生に要する熱量は、蒸気の圧力、温度及 び給水の温度によって異なるので、ボイラーの容量を換算蒸発量によって示す場合がある。
⑤ボイラーの効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいう。
  2   3   4   5

問4 ボイラーの容量及び効率について、誤っているものは次のうちどれか。(H24後期出題)
①蒸気ボイラーの容量(能力)は、最大連続負荷の状態で、単位時間当たりに発生する蒸発量で示される。
②蒸気の発生に要する熱量は、蒸気圧力、蒸気温度及び給水温度によって異なる。
③換算蒸発量は、実際に給水から所要蒸気を発生させるのに要した熱量を、0℃の水を蒸発させて100℃の飽和蒸気とする熱量で除したものである。
④ボイラー効率とは、全供給熱量に対する発生蒸気の吸収熱量の割合をいう。
⑤ボイラー効率の算定にあたっては、燃料の発熱量は、一般に低発熱量を用いる。
  2   3   4   5

問5ボイラーの燃焼室、伝熱面及び燃焼装置について、誤っているものは次のうちどれか。(H26後期出題)
①燃焼室は、燃料を燃焼し熱を発生する部分で、火炉ともいわれる。 ②燃焼装置は、燃料の種類によって異なり、液体燃料、気体燃料及び微粉炭にはバーナが、一般固体燃料には火格子などが用いられる。
③燃焼室は、供給された燃料を速やかに着火、燃焼させ、発生する可燃ガスと空気との混合接触を良好にして完全燃焼を行わせる部分である。
④燃焼室は、加圧燃焼方式の場合は開放構造になっている。
⑤高温ガス通路に配置され、主として高温ガスとの接触によって受けた熱を水や蒸気に伝える伝熱面は、接触伝熱面といわれる。
  2   3   4   5

答え 2日目 ボイラの構成

2015年12月8日火曜日

解答 熱及び蒸気

解答 熱及び蒸気

問1 ②
問2 ③
問3 ⑤
問4 ④
問5 ⑤